20_デジタルパーマ機導入と新店舗PRリーフレットの製作[平成30年度]

デジタルパーマ機導入と新店舗PRリーフレットの製作 [平成30年度]

支援テーマ

デジタルパーマ機導入と新店舗PRリーフレットの製作

支援者

商工会名 佐久穂町商工会
担当主任経営支援員等名 中島 丈俊

専門家

専門家名
主な保有資格
主な専門分野

企業概要

企業名 huit(ユイット)
業種 美容業
資本金
従業員数

事業概要

創業(設立年月日) 平成24年6月
住所 南佐久郡佐久穂町高野町2946-3
事業内容 ヘアカット、カラーリング、パーマ、スタイリング、着付け

支援の概要

◆企業概要

 企業は、南佐久郡佐久穂町で平成24年6月に開業した美容院で、当初は町の中心地から離れた住宅地の自宅の一室で営業していたが、平成30年4月からは心機一転、店名をhuit(ユイット:店主のラッキーナンバーである「8」をフランス語で表したもの)に変更して町中心地近くの「東町商店街」に移転した。シャッターが目立つようになってきている商店街であるが、空き店舗を改装しての出店は、明るい話題だと地元の方々に歓迎されている。

 サービス内容は、ヘアカットやカラー、パーマ、また、特別な日のスタイリングや着付けなど。セット面は2台あり、完全予約制でゆったりとした心温まる接客・応対を心掛けている。決まった休日は設けていないが、予約状況に応じて対応している。顧客の約9割は女性で、年齢層は30代から60代と幅広い。

 

◆経営課題

 メニューの中では、パーマの単価が高いが、売上の構成比としては低い状態である。パーマは時間がかかる上に髪にダメージが残るため、顧客に敬遠されてしまう傾向がある。
 また、顧客から「美容室でやるようなヘアセットを家でやってみても、どうしても同じようにヘアスタイルが維持できない」との声を良く聞く。そのため、ヘアスタイルの再現性が高い「デジタルパーマ機」を使用することで、顧客にとって気持ちの良い一日のスタートになると考えていた。

 

経営課題に対する支援方法

 デジタルパーマ機は、従来のパーマ機に比べ、髪を巻くロッド毎に自由自在な温度管理が出来るため、ダメージ毛には低温度、健康毛には高温度といった温度設定により、髪へのダメージを軽減しつつ、再現性と形状記憶性が飛躍的に高くなる。そこで、ヘアスタイルの自宅での再現性や髪のダメージ軽減等の、技術的な観点からの最大の課題を克服して顧客満足度を高めるため、7月20日に小規模事業者持続化補助金を活用してデジタルパーマ機を導入した。また新店舗とメニューPRのためのリーフレットを、補助金は活用せずに商工会で支援して作成し、町内の飲食店や来店客に配布して広報・周知の徹底を図った。特に来店客に対しては、デジタルパーマ機がもたらす特性および効能について丁寧かつ具体的に説明・提案を行ってきた。

 当店では最も単価の高いメニューとなるため、爆発的に注文があるわけではないので、導入後約3か月間に亘って利用状況および導入成果を確認した。

 

◆支援成果

 デジタルパーマ機の導入は、少しずつ認知され始めており、これまで髪質的にパーマを避けていた顧客も試してくれるようになった。顧客の評判はすこぶる良く、高価格ではあるが、一度使っていただくと再現性の高さやダメージが少ないなどのメリットは感じていただけている。今後は新規顧客・リピーターの増加と客単価の増加が期待出来るものと確信している。

 

隠れ家的な雰囲気の外観 

 【隠れ家的な雰囲気の外観】

 

完全予約制で丁寧な接客を心掛けている

完全予約制で丁寧な接客を心掛けている】

 

小規模事業者持続化補助金を活用して導入したデジタルパーマ機

小規模事業者持続化補助金を活用して導入したデジタルパーマ機】

 

 

支援を受けた企業(事業者)の声

 店舗移転に伴い、デジタルパーマ機の導入について考えていたところ、商工会から小規模事業者持続化補助金の活用を提案されました。佐久穂町では、国の補助金に加えて町独自の上乗せ(自己負担分の1/2)もあるため、非常に安価で導入することが出来ました。デジタルパーマの再現性の高さやダメージ軽減効果は、一度試していただくと皆さんに納得していただけます。「忙しい毎朝のスタイリングに時間をかけない」をコンセプトに、お客様に勧めていきたいと思います。

 

フォローアップ

 商工会では定期的な巡回・窓口支援を行っている。店舗移転に伴って客層や客単価、提供するサービスにどのような変化があったのか、分析の必要性を説明してPDCAサイクルへの意識付けを行っていきたい。