04_集客力を高めるための店舗改装及び宣伝広告[平成27年度]

集客力を高めるための店舗改装及び宣伝広告[平成27年度]

支援テーマ

集客力を高めるための店舗改装及び宣伝広告

支援者

商工会名 安曇野市商工会
担当主任経営支援員等名 宮澤 一生

専門家

専門家名
主な保有資格
主な専門分野

企業概要

企業名 ラトリエ・デ・サンス
業種 飲食業
資本金
従業員数

事業概要

創業(設立年月日)

平成21年池田町に於いて創業

26年3月現在地移転

住所 長野県安曇野市穂高北穂高2845-7
事業内容 飲食業 フランス料理を中心としたカフェレストラン

支援の概要

◆企業概要と支援の経緯

都内有名店で修業し、在米、在仏の公邸料理人として勤務。平成18年優秀公邸料理人として外務大臣表彰を受賞。ビアテイスター、フードコーディネータ―の資格を持つ。26年3月に地ビール穂高ブルワリー併設の店舗に移転、醸造タンクを眺めながら食事ができる広い店舗である。

経営改善支援の内容は安曇野市空き店舗等活用促進事業補助金申請、経営改善資金融資申請、小規模事業者持続化補助金申請等

 

◆経営課題

国道とバイパスに挟まれ、地元客、観光客など年間を通して集客が見込まれる立地に平成26年3月の移転。当時の店舗レイアウトは小上がり部分がありビアホールのイメージが残っており、オーナーの目指すフランス料理を中心としたカフェレストランからは違和感があった。

イメージチェンジを図るため持続化補助金を利用し店内は椅子、ソファーなど購入、屋外はウッドデッキ設置、ガーデンテーブル、パラソル、テントなど購入、訴求力の弱かった看板もわかりやすく変更した。

また、BGM程度しか使用できなかった音響設備をイベント実施に対応できるものに変更、イベントスペースとして売り込む強みとなった。また、ベルギー王室御用達のチョコレートブランド『レオニダス』と契約し、イメージアップを図っている。

 

◆経営課題へのアプローチ・支援手法

技術力は十分備えているので、事業主の持つアイデアを具現化するため、融資、補助金等資金面の支援を実施した。

 

◆支援成果

『集客力を高めるための店舗改装及び宣伝広告』として経営課題を改善実施した結果、音楽ライブやピアノの発表会、100人規模の謝恩会など大口の利用も取り込めるようになった。レストランカフェから小・中規模のイベントやパーティーに使える店として売上は伸びている。

看板の変更により冬期に県外客の立ち寄りが増えた。パンフレットの作成、HPのリニューアル、雑誌新聞等に情報発信した結果、売上は大幅に増加した。ヴァレンタインデー前は40台駐車可能の駐車場が足りない程の大混雑であった。

 

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 【広々とした店舗内はイベントやパーティーにも利用可能】

 

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【屋外のウッドデッキ】

支援を受けた企業(事業者)の声

商工会からの支援を求めて自ら積極的に足を運ぶようになったのは、開業から5年が経とうとしていた頃のことでした。それまで、商工会は「ベテラン経営者が集う会」という印象から、創業間もない、経営経験の全くない私共は、商工会という組織が担う役割や会員であることのメリット等について正しく知らないまま、まずは自助努力のみで事業経営を行わなければならないものだと強く思い込み、利用は商工会企画のイベント等に参加させて頂く程度にとどまっておりました。

しかしながら、店舗移転を検討するにあたり、空き店舗の情報収集のため最寄りの商工会支所に相談に伺った際、空き店舗物件への同行をはじめ、市の空き店舗活用促進事業補助金制度についてもご紹介を頂き、またその後は、持続化補助金事業の案内及び申請に係る手続き等、支所の方々の誠実で、常に事業者の立場に立ったご支援により、中小零細の事業者を支援する社会的仕組みとしての様々な制度があることを知り、その恩恵にあずかることができました。

もっと早くから商工会のお力をお借りしていれば…と悔やまれる失敗もしているからこそ、商工会や指導員の方々の存在を大変有難く感じ、頼みに思う現在です。

フォローアップ

定期的な巡回指導支援を行う。店内改装、看板デザイン変更、音響設備導入など店舗設備は充実してきたので、それを活かすイベントなどの事業計画や、資金計画の策定などの経営支援を行う。