支援テーマ
支援者
商工会名 | 池田町商工会 |
担当主任経営支援員等名 | 横川 豪 |
専門家
専門家名 | ― |
主な保有資格 | ― |
主な専門分野 | ― |
企業概要
企業名 | 株式会社てる坊市場 |
業種 | 小売業 |
資本金 | 1,993万円 |
従業員数 | 4名 |
事業概要
創業(設立年月日) | 平成22年4月 |
住所 | 北安曇郡池田町大字会染6330-1 |
事業内容 | 農産物等の販売、お土産品の販売、ハーブ製品の製造販売、特産品等の販売、道の駅の管理運営 他 |
支援の概要
◆企業概要
旧(財)池田町振興公社が運営していた池田町ハーブセンター(道の駅)の民営化を受け、平成22年に指定管理会社として設立した会社である。池田町ハーブセンターの店舗を借り受け、主に池田町の農産物やハーブ製品、地元特産品、各種お土産品を取り揃えている。特に、ハーブ製品は県内でも随一の品揃えと品質を確保している。
◆経営課題
①買物しやすい店舗づくり
店舗は道の駅も兼ねているため観光シーズンには観光客が多く訪れるが、少子高齢化の影響もあり、50歳以上のお客様が増加傾向にあり、農産物等の陳列台として使用している平台が買物しづらく、通路幅も狭いといった声も聞かれ、新規顧客獲得と固定客の確保をするためにも買物しやすい店舗づくりが必要となっていた。
②ハーブを使った新たな商品開発
近年は健康意識や美容・ダイエット志向が高まっており、ハーブティーなどの「健康茶」が需要の伸びを見せており、自身の体調に合わせ、複数のハーブを混ぜたブレンドティーの需要が増加傾向である。健康面や美容面で全国的に注目を集めている自社製品である「桑茶」や「ハーブティー」は、単品での商品であるため、顧客ニーズにあった新たなブレンドティーの開発(桑茶とハーブを混ぜ合わせ、飲みやすさなどを追及したブレンドティー等)が急務となっていた。
◆経営課題へのアプローチ・支援手法
「買物しやすい店舗づくり」「桑茶とハーブのブレンドティーの開発」の2つをテーマに、上席専門経営支援員による支援と小規模事業者持続化補助金を活用した支援を実施した。現状の問題点や課題の抽出、ニーズ調査を行い、目標と今後のプランを経営計画書にまとめ、支援を行った。
◆支援成果
「買物しやすい店舗づくり」については、店舗レイアウトを見直し、新たに陳列台を導入したことで、通路幅も広くなり、よりお客様が買物しやすく商品を選びやすい店舗づくりを行うことができた。併せて売上及び利益の大きい農産物販売部門の売上を増加することができ、かつ農産物等を出荷する生産者の意欲と品質の向上が期待できる結果となった。
「桑茶とハーブのブレンドティーの開発」については、地域おこし協力隊とも連携し試作品を開発し、「むらからまちから館」「ニッポン全国物産展」に出展し、サンプル品の配布、試飲やアンケート調査を実施し、製品化を図ることができた。その後は、店舗販売、ネット販売、町内等の飲食店でのブレンドティーの使用など販路拡大を図っており、利益率の高い桑茶やハーブティーの売上が増加することで、利益を確保でき、経営体質の強化も期待できる結果となった。
【新しい陳列台を導入し、買物しやすくなった店内】
【新しく開発した桑茶とハーブのブレンドティー】
【全国物産展での販路開拓活動】
支援を受けた企業(事業者)の声
本事業への取り組みを行うきっかけとなったのが、商工会主催の経営計画書作成セミナーへの参加でした。商工会の支援のもと経営計画書を策定したことで、現状の問題点や課題、顧客ニーズ等が把握でき、今後の目標や方向性が明確になりました。また、小規模事業者持続化補助金申請に向けた支援や実施サポートをいただき、新しい事業や取組にチャレンジするための第一歩を踏み出すきっかけとなりました。補助事業に取り組むために経営計画を策定するのではなく、目標を明確にする中で、常に自社の経営計画を見直し、新たな事業展開を図り、地域の支えをいただきながら頑張っていきます。ご支援ありがとうございました。
フォローアップ
定期的な訪問による経営課題や状況のヒアリングを実施し、必要な情報提供を行うとともに、必要に応じて専門家の支援を実施する。また、補助金等の情報もスピーディーに提供し、更なる事業拡大に向けて事業者に寄り添った支援をしていく。