長野県は全国屈指の農産物の産地です。

美しい山々に囲まれた自然豊な長野県は、全国の食卓に美味しい食材をお届けする農業県です。四季の変化に富んだ自然豊かな環境とおいしい水が、野菜やくだもの、きのこなどを育てています。また、東西南北と変化に富んだ県土を反映し、個性溢れる食文化が根付いています。

えごま(収穫時期:10月~11月)

健康効果
えごまに含まれる脂質成分のαリノレン酸には、免疫力の調整作用や体内の炎症を鎮める作用があり、アレルギーや肌荒れを防ぎます。コレステロールを減らして動脈硬化の進行を防ぐなど、生活習慣病対策にも役立ちます。食物繊維やビタミンEも豊富です。

しまうり(収穫時期:7月~8月初旬)

昔はどこの家庭でも珍客様のおもてなしの漬け物として粕漬けにし、余ったしま瓜を味噌樽の底に漬けこんでいました。

健康効果
味噌漬けは、便秘や味覚の働きを保つのを改善させる作用があると言われています。また、糖尿病や動脈硬化の予防に有用とされます。含有される成分では、食物繊維や乳酸菌、銅、亜鉛、鉄、マンガン、ナトリウムなどがあります。近年、抗酸化作用があることも分かってきました。

かぼちゃ(収穫時期:6月~9月)

かぼちゃは、昔からいろんな保存法でひと冬食していました。

健康効果
オレンジ色の果肉に色素成分のルテインとβカロチンが豊富です。ルテインは、目の網膜や肌などに蓄積して活性酸素の害から守ってくれます。βカロチンの含有量は野菜の中でもトップクラス。βカロチン自体に抗酸化作用があるほか体内でビタミンAに変わり、粘膜や皮膚を健やかに保ちます。同じく抗酸化ビタミンのビタミンCやEも含みます。

そば粉

健康効果
そば特有のポリフェノール、ルチンは、血管を強くする作用や高めの血圧を下げる作用が知られています。殻を除いたそばの実を丸ごと挽いたそば粉(挽きぐるみ)100%のそばをゆでたそばと玄米ご飯を比べると、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルや食物繊維の含有量はそばが勝っています。そばのたんぱく質には、便の量を増やす働きやコレステロールの低下作用などが期待できます。

みょうが(収穫時期:7月~9月)

東南アジア原産で、大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられています。家庭の畑や裏庭などにあり薬味や酢の物など夏には重宝な食材です。

健康効果
みょうがの香り成分アルファピネンには、食欲増進、消化促進作用のほか、気分をすっきりとさせる作用が期待できます。「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」という言い伝えとは、まるで逆の働きがあるわけです。しょうがの仲間であるみょうがには、発汗促進、解熱、血流改善などの効果も期待できます。

タケノコ(収穫時期:4月~6月)

食用にされるタケノコの代表は中国から伝えられたモウソウチクですが、ハチクもマダケも良く食べられています。生長が早く、10日(旬)で竹になるといわれるところから「筍」の字があてられたといわれています。

健康効果
からだの中の余分な水分を排出するのに必要なカリウムと、便通をよくする食物繊維が豊富。むくみや便秘を解消します。噛み応えがあるうえ低カロリーなので、ダイエット食材としても有用です。

そば(収穫時期:11月~12月)

そばの日本への伝来は奈良時代以前である事は確実で、そば粉を麺の形態に加工する調理方法は、16世紀末あるいは17世紀初頭に生まれたと言われています。古くはそば粉を練った「そばがき」と区別するため「そば切り」と呼ばれていました。このそば切りの存在が確認出来る最も古い文献は、長野県木曽郡大桑村須原にある「定勝寺」(じょうしょうじ)の寄進記録であります。

健康効果
そば特有のポリフェノール、ルチンは、血管を強くする作用や高めの血圧を下げる作用が知られています。殻を除いたそばの実を丸ごと挽いたそば粉(挽きぐるみ)100%をゆでたそばは、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。そばのたんぱく質には、便の量を増やす働きやコレステロールの低下作用などが期待できます。

(収穫時期:6月)

宮田村は古くから「梅が里」と呼ばれ、小中学校の校歌の中にも歌われています。宮田村誌によると、聖武天皇の皇女にあたる井上内親王の子供「他戸(おさべ)親王」が内親王と共にこの地におられ、後に梅の句を詠んだという伝説があるそうです。

健康効果
梅のエキス成分が免疫力を高め、シリンガレシノールという成分が細菌感染の抑制に働くので、かぜなどの予防効果が期待できます。また酸味成分のクエン酸には疲れをためにくくする作用があります。疲れがたまり、かぜをひきやすくなっているときの栄養補給にぴったりです。

にがうり(ゴーヤ)(収穫時期:7月~10月)

にがうりは、熱帯アジア、アフリカが原産だと考えられ、中国を経て、沖縄に渡ってきたようです。1713年の琉球国由来記という文献に、苦瓜の名称が記されているので、その頃にはすでに存在していたと思われます。また1600年代~1700年代のいくつかの書物に苦瓜の名称が見られるので、琉球国より先に江戸時代の日本国に先に入ってきたことも考えられ、食べ物というより薬として利用していたというのが有力です。

健康効果
ビタミンCの含有量が野菜の中でもトップクラスの100g当たり76mg。独特の苦み成分には、脂質代謝を改善して中性脂肪やコレステロールを下げる作用や、食後の高血糖を抑える作用があります。苦みの刺激で食欲増進、夏バテ予防にも。豊富なカリウムには、体内の余分な水分をとる作用や血圧を上昇させるナトリウムの働きを抑える作用があり、むくみ解消や高血圧予防に役立ちます。

りんご(収穫時期:秋)

健康効果
りんごのポリフェノールが内臓脂肪の蓄積や中性脂肪の上昇を抑えます。アレルギーの原因物質を減らし、花粉症などを軽くする作用も報告されています。水溶性の食物繊維、ペクチンには整腸作用があるほか、放射性物質のセシウムを小腸で吸着して排出する解毒作用があることも確認されています。

実山椒(収穫時期:6月)

健康効果
胃腸の調子を整え、食欲増進、消化促進に役立ちます。皮の部分に含まれる辛味成分のサンショオールは、エネルギー代謝を上げて食べたものを熱に変えるスイッチの働きを持っています。古くから、お腹の冷えや痛みをとる漢方薬としても使われてきました。抗酸化成分の山椒ポリフェノールも含んでいます。

ゆず(収穫時期:10月~12月)

健康効果
ゆずの皮に含まれる香り成分リモネンには、毛細血管を拡張させて血行を良くする作用があります。スジやワタ、袋、そして皮に含まれるフラボノイド、ヘスペリジンには毛細血管を強くする作用や骨を丈夫にする作用、水溶性食物繊維のペクチンと酸味成分には抗菌作用も。また種には抗酸化作用、種周囲のぬめり成分には保湿作用があるなど、皮から種まで、さまざまな健康効果が知られています。

大豆(収穫時期:11月下旬)

肉がとれなかった時代にタンパク質が補給できました。日本に縄文時代には存在したと思われる大豆の出土例があり、「古事記」にも大豆の記録が記載されています。植物の中では唯一肉に匹敵するだけのタンパク質を含有する特徴から、近年の世界的健康志向の中でミラクルフードとして脚光を浴びています。

健康効果
大豆のたんぱく質が内臓脂肪や悪玉コレステロールの減少に働き、食物繊維や大豆オリゴ糖がお通じを改善。女性ホルモンのように働く大豆イソフラボンは更年期の不調解消や骨粗しょう症予防に有効なうえ、抗酸化作用によって肌を守ります。大豆サポニンには肌のシワやハリを改善する作用、大豆レシチンには血管の柔軟性や脳の若々しさを保つといった作用が期待できるなど、健康成分の宝庫です。
食材の入手先
根羽村 天龍村

粉寒天(伊那寒天)

健康効果
煮溶かした寒天には、食後の高血糖を抑える作用やコレステロールを下げる作用があります。ほとんどカロリーがないうえ腹持ちがよく、肥満対策にもおすすめです。

里いも(収穫時期:9月~12月)

日本へは、紀元前に中国から渡来したという説と、南方から太平洋諸民族の渡来により伝えられたという説があります。日本で稲作が始まったのは弥生時代ですが、それ以前、縄文時代に焼き畑農業が行われており、その中心作物は里いもで、里いもは稲作以前の主食だったと考えられています。日本に定着した里いもは、タロイモ類の中で最も北方の風土に適した系統のものでした。

健康効果
水分が多く、100gのエネルギー量は58kcalと低カロリー。高血圧やむくみを防ぐカリウムが多く(100g中640mg)、特有のぬめり成分ガラクタンには、中性脂肪やコレステロールの低下作用が期待できます。