長野県は全国屈指の農産物の産地です。

美しい山々に囲まれた自然豊な長野県は、全国の食卓に美味しい食材をお届けする農業県です。四季の変化に富んだ自然豊かな環境とおいしい水が、野菜やくだもの、きのこなどを育てています。また、東西南北と変化に富んだ県土を反映し、個性溢れる食文化が根付いています。

春(3月~5月)の食材一覧

山菜(ワラビ、ゼンマイ)(収穫時期:3月~7月)

ワラビは毒性がある為、生では食用にできない。根茎から取れるデンプン「ワラビ粉」でつくる「わらびもち」の和菓子も有名です。ゼンマイは乾燥ゼンマイは産直などでも良く見かけるポピュラーな山菜です。ゼンマイの先の幼葉は白い綿毛に包まれていますが、その昔東北地方では、ゼンマイ織りといってこの綿毛で織物が作られました。防水性に優れたこの綿毛は合羽などに利用されていた様です。

健康効果
春に旬を迎えるワラビやゼンマイなどの山菜には、冬の間に溜まった毒素を排出する作用があると言われます。ただしワラビやゼンマイ自体にも毒性があるため、必ずあく抜きを行ってから調理してください。

タケノコ(収穫時期:4月~6月)

食用にされるタケノコの代表は中国から伝えられたモウソウチクですが、ハチクもマダケも良く食べられています。生長が早く、10日(旬)で竹になるといわれるところから「筍」の字があてられたといわれています。

健康効果
からだの中の余分な水分を排出するのに必要なカリウムと、便通をよくする食物繊維が豊富。むくみや便秘を解消します。噛み応えがあるうえ低カロリーなので、ダイエット食材としても有用です。

ますのうの花漬(通年)

中央アルプスからの源流水で育まれたニジマスを酢と塩、おからで調味した木曽郡大桑村の特産品です。そぎ切りにしてそのままお召し上がりいただけますが、針しょうがや七味をあしらっても美味しいです。

健康効果
ニジマスからは、骨の健康維持、抗がん作用、糖尿病予防に役立つと世界的に注目を集めるビタミンDや、肥満の予防と改善に重要な働きをするホルモン、アディポネクチンを増やす脂質成分のn3系脂肪酸がとれます。卯の花(おから)の食物繊維や大豆たんぱくにはコレステロールの低下作用があり、大豆イソフラボンは骨の健康維持や更年期の不調解消に有効です。
※料理としての健康効果です。製品の健康効果ではありませんので、ご了承ください。
食材の入手先
ますのうの花漬
田澤養鱒場 TEL.0264-55-3058 FAX.0264-55-3057

よもぎ(収穫時期:春先)

健康効果
よもぎには、3大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)の代謝にかかわるビタミンB群がまんべんなく含まれているので、食べた物をスムーズにエネルギーにしてくれます。活性酸素の外から肌を守るβカロチンも豊富です。緑の色素成分クロロフィルには、ダイオキシンを排出する解毒作用が期待できます。

御嶽白菜(収穫時期:通年)

木祖村の「御嶽白菜」は、日本一の品質を誇る木曽ブランド野菜です。標高2,000mの山に囲まれた村内の傾斜地で生育します。甘さ・歯ごたえで市場では高い評価を得ています。

健康効果
免疫力を高める作用は野菜の中でもトップクラス。脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓ができるのを防ぐ働きも期待できます。辛味成分のイソチオシオネートには、解毒作用もあります。ビタミンやミネラルをまんべんなく含み、たっぷりと食べられるので、風邪をひきやすい冬場の栄養源に適しています。
食材の入手先
木祖村内の直売所・商店又は道の駅「木曽川源流の里きそむら」(木祖村大字薮原163-1 TEL.0264-36-1050)
memo
杣人汁は、一年を通して食すことが出来ますが、御嶽白菜を使用するのは、7月~12月くらいになります。

わさび(収穫時期:通年)

長野県はわさびの生産量が日本一です。主に安曇野市で生産され、県のほぼ中央に位置する肥沃な土地柄から、早い時期からわさびの栽培が行われてきました。何よりもきれいな水を必要とするわさび栽培。安曇野市には名水100選に数えられた「安曇野わさび田湧水(ゆうすい)群」があり、安曇野扇状地の地下をくぐってきた北アルプスの雪解け水がわき出しています。その量およそ1日70万トン。きれいな水をたっぷり吸収して健やかに育ったわさびには、安曇野の歴史と風土がぎっしり詰まっています。

健康効果
すりおろすことで発生するわさびスルフィニルという成分が、肝臓の解毒酵素の働きを高めたり、活性酸素の発生を抑えることで、細胞のがん化を防ぎます。血栓ができるのを防ぐ血液サラサラ作用も野菜の中で飛びぬけて高いことが知られます。ツーンとする辛味成分には、殺菌作用があります。このほか、胃潰瘍や胃がんの一因とされるピロリ菌の増殖を抑える、花粉症などのアレルギー症状を抑えるといった作用も期待できます。
食材の入手先
わさび店やわさび農場。

桑の葉パウダー(収穫時期:通年)

戦前・戦後の養蚕業の盛んだった池田町ならではの桑の葉パウダーです。

健康効果
桑の葉特有の成分、1-デオキシノジリマイシン(DNJ)には、小腸で糖が吸収されるのを抑え、食後の高血糖を抑える働きがあります。このほか、中性脂肪を抑える、肝機能の改善、抗がん作用などが期待されています。
食材の入手先
北安曇郡池田町大字会染6330-1(株)てる坊市場
TEL.0261-62-6200 販売元
生産者は、池田町広津地区

信濃地鶏(収穫時期:通年)

北信濃の山や森に囲まれた広大な自然の中で、1平方メートルあたり5羽という他の地鶏飼育地にも例を見ない素晴らしい飼育環境のもとで一流の地鶏として成育されています。通常、飼育期間80日以上というのが地鶏の定義として定着しているが信濃地鶏の場合、飼育期間は 120日以上に設定され、通常の地鶏の1.5倍、 ブロイラーの2倍の手間と時間が必要です。

健康効果
高たんぱくで低脂肪なうえ、手羽の部分には美肌効果が期待されるコラーゲンが豊富です。鶏肉に含まれるアンセリンやカルノシンは、余った糖がたんぱく質にくっつくのを防ぐ抗糖化成分で、筋肉の働きを維持し、疲労の蓄積を防ぐ作用があります。
食材の入手先
(有)信濃農園 飯綱町大字倉井2725 TEL.026-253-2687
URL.http://www.shinanonouen.jp/

おから(通年)

本来が廃物であるところから、値段はごく安価で庶民的な食品です。

健康効果
100g中11.5g含まれる食物繊維量は大豆食品の中でもダントツ。便秘解消に役立ちます。大豆たんぱく質やイソフラボンも豊富です。食物繊維の脂質吸収を抑える作用と大豆たんぱく質のコレステロール低下作用が相まって、生活習慣病対策に。女性ホルモンのように働く大豆イソフラボンは更年期の不調解消や骨粗しょう症予防に有効なうえ、抗酸化作用によって肌を守ります。