Vol.7 木祖村商工会
昔から続く文化と新しい流れ
味噌川ダム
木祖村は、長野県の南西部、村の大半が標高九百メートルを超える高地に位置しています。冷涼な気候から、とうもろこしや蕎麦の他、白菜など高原野菜の生産も盛んに行われています。木祖村の「祖」の字は、木曽川の源流という意味が込められています。松本市と朝日村に境を接する木祖村の最高地点、鉢盛山(標高二四四七メートル)に端を発する木曽川は、長野・岐阜・愛知を流れ、河口は三重に至る一級河川です。奥木曽湖とも言われる味噌川ダムは、この木曽川の最上流部にあり、平成八年に竣工を迎えました。貯水量は諏訪湖の水量とほぼ同じで、下流域への水の供給を担っていることから「中京圏の水がめ」とも言われています。そのため、名古屋市や愛知周辺地域との交流が盛んに行われており、夏は、こだまの森キャンプ場やダムでのカヌーやサップなどの様々な体験、スポーツ合宿等で賑わいを見せ、冬は、ファミリーから上級者まで楽しむことのできる「やぶはら高原スキー場」もあり、年間を通じて、多くの方が訪れます。 一方、木祖村は歴史が息づく村でもあります。中山道六十九次と言われますが、木祖村の薮原宿は江戸から数えて三十五番目の宿場町でもあります。往時の建物の多くは失われてしまいましたが、昔の面影を残す間口の狭い奥行きのある家並は、宿場町独特の風情を残しています。また、江戸時代から三百年の歴史を持つ特産品の木櫛「お六櫛」は、長野県の伝統工芸品に指定され、ミネバリの木から職人の手によって作られる櫛は、静電気を帯びず、髪の毛に優しい櫛として、今なお高い人気を誇っています。お六櫛の他にも、伝統的に木のものづくり文化が浸透しており、木桶やろくろ細工、特に画材関係の木工業が盛んに営まれています。
お六櫛
このように歴史ある木祖村ですが、最近ではインバウンド客も増えつつあります。特に木曽路は、欧米系の外国人に中山道トレイルとして人気も高く、薮原宿から鳥居峠を経由してお隣の奈良井宿までを歩く外国人旅行客を多く見かけるようになりました。こうした動きに呼応して、ビジネス展開する動きが目立ってきました。都会から移住して飲食店を起業する方や、外国人向けのゲストハウスを開設したり、老舗酒蔵が、新たなショップやカウンターバーを営むなど、今までにない動きが見られるようになりました。過疎化の進行に伴い、高齢による廃業が目立ってきている中で、このような動きが見られることは、時代の新しい潮流でもあります。商工会としても、支援施策情報をこまめに周知しながら、事業者の方々に寄り添い、その背中を後押しするよう、経営支援に当たっているところです。
ポケふた
さて、最近になって、また新しい話題ができました。大人気ゲーム『ポケットモンスター』のキャラクターが描かれた特別なマンホール「ポケふた」が、薮原宿内に設置されました。村の豊かな緑にマッチしたオリジナルデザインとなっており、国内外のポケモンファンや観光客を呼び込む、薮原宿の新たな観光スポットとして期待されています。
今回は木祖村の自然や歴史文化についてお伝えしましたが、皆さんも、木曽路を訪れる際は、是非木祖村にお立ち寄りください。これからも、木祖村商工会は、地域資源を活かしながら、会員の皆様とともに、地域社会に貢献できるようしっかり取り組んでまいります。