特集

美容院の後継者による
新業態立ち上げを伴走支援

~着付け技能士の資格を活かし、地域唯一の着物専門サロンを開業~

東御市商工会
主任経営支援員 宮澤 瑛希

 東御市で美容室を営む家庭に生まれ育った小林紗綾さんは、美容師学校卒業後、県内外のサロン勤務を経て家業に従事し、経験を積んできました。
 また、美容業務と並行して着付けの技術習得に励み、20年以上にわたり着付師としても活動。令和7年1月には厚生労働省認定の国家資格「1級着付け技能士」を取得したことを契機に、自身の強みを活かした新たな事業展開を本格的に目指すこととなりました。

しなの鉄道「田中駅」(東御市)の駅前商店街にある「ときあかり」の外観。

■創業セミナーや補助金申請等を組み合わせ、
事業計画策定を伴走支援

「ときあかり」代表の小林紗綾氏(左)。右はご息女。

 小林さんが東御市商工会へ創業相談に訪れたのは、令和7年4月のことでした。相談当初から「着物の魅力や、装うことで生まれる喜びを多くの人に届けたい」という明確な思いを持っており、商工会ではその実現に向け、起業構想段階から継続的な伴走支援を実施しました。
 具体的には、商工会主催の創業セミナー受講を起点として、特定創業支援等事業の修了認定、小規模事業者持続化補助金<創業型>の申請・採択、さらには地元金融機関による創業融資の活用まで、一連の創業支援施策を組み合わせながら支援を行いました。
 また、事業計画策定にあたっては、単に出店や設備投資に必要な資金計画を整理するだけでなく、独自性や小林さんが目指すサービスの魅力を表現することを重視しました。その結果、補助金の活用や資金調達にも円滑につなげることができました。

■着付け・美容・写真撮影を組み合わせた高付加価値モデルを構築

 小林さんの事業の特徴は、着付けサービスにとどまらず、ヘアメイクや写真撮影までを一体的に提供する点にあります。成人式、七五三、ブライダル、記念日など、人生の節目となる大切な一日をトータルで演出し、その瞬間を写真として残す事業モデルを構築しました。
 そして、市内の商店街で希望に合う物件が見つかり、令和7年7月に「和装堂ときあかり」をプレオープン。開業から1年が経過し、成人式や新入学・卒業関連などの予約も順調に推移し、家業との相乗効果も生まれています。また国家資格を有する専門性を強みに、着付師や着物関連事業者から仕事の依頼も寄せられるなど、事業は着実に軌道に乗っています。

宣伝用ポスター

事業所情報

株式会社ぶどうやぶ
住 所/長野市信州新町日原東1276-1
電 話/090-6268-6942
ホームページ/https://budoyabu.jp/

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