令和7年2月13日(木)に長野市「商工連」にて、間瀬会長が宮窪地域経済再生本部長と対談を行いました。
間瀬 全国商工会連合会地域経済再生本部長に就任された経緯と役割を教えてください。
宮窪 若者は地元を離れ、地方の誇りは薄くなっています。また、景気回復を感じられず、閉塞感が広がり不安を抱く生活が続いています。衰退する地域経済を変えていくため、商工会地域を回り、地域経済の課題、事業者のお悩みを聞き、地域経済の再生に向けて国政に訴えていくことが私の役割です。
間瀬 全国を回られてどのように感じられましたか。
宮窪 全国を回って感じたのは、加速度的な人口減少と高齢化です。商工会地域には過疎地域や消滅可能性都市が多く存在し、早急な支援が必要であると感じております。青年部や女性部、壮青年部のみなさんとお話ししていると「地域を守る」覚悟を感じ、支援を行えば絶対に地域経済の再生は可能であると思っています。
間瀬 これから地域や小規模事業者が持続的に発展していくためには何が必要だと思いますか。
宮窪 私は、「健康経営」の言葉でお話をしていますが、多くの事業者さんが自社を人として考えたときに健康的な生活を送っておられません。まずは、商工会において「企業の経営の健康診断」を行って、商工会を活用してその課題の一つひとつに向き合っていくことが必要ではないでしょうか。また、そのためには、商工会の組織の活性化が必要不可欠です。
間瀬 本部長としてどのように地域経済が再生していくとお考えでしょうか。
宮窪 私の地元富山県庄川町では、人手不足解消のために、「就労待機者への就労体験事業」を始めています。まずは、地域が残っていけるように地域の雇用創出を実現し、地域の経済規模を大きくするとともに人口流出を止めていくことが再生の第一歩だと思います。次に、「健康経営」を行っている企業を増やすことが第二歩です。そして、その経済循環が地域でも活性化すれば、必ず、地域経済は再生すると私は考えております。住民の皆さんが、地域を愛し心豊かに暮らせるように、私は活動を行っていこうと思っています。
昭和49年生。富山県庄川町出身。富山県商工会青年部連合会長を経て、平成23年全国商工会青年部連合会長に就任(第19代)、令和6年3月より全国商工会連合会地域経済再生本部長。