Vol.1 富士見町
事業者と造る産業振興と長野県地域発元気づくり支援金で県知事賞をいただきました
富士見町は日本百名山の一つである八ヶ岳と、南アルプス北端の入笠山(にゅうかさやま)に挟まれた高原の町です。
諏訪エリアの中でも標高は高く、生活圏となる標高は700~1,200m。そのため夏は涼しく湿度も低いため快適で、避暑地としても知られています。
富士見町の産業の将来を見据えたこれからの方針を計画する為に、地元金融機関の協力をいただき「産業振興の為の環境調査」を行いました。当町も緩やかではありますが、人口減少の道を辿っております。14,000人程度の町が、現在の地域内経済循環だけでは経済や産業は縮小の道を進みます。何に取り組み、どんな方向性を持ったら良いのかを我々は模索始めました。なかなか進まない状況ではありますが、令和7年度は商工会として町内の事業所がみんなで意見を出し合い、提案をし、魅力のある町作りに取り組みます。
平成30年5月、富士見町が八ヶ岳をまたがる市町村と一緒に申請した「星降る中部高地の縄文世界」が日本遺産として認定されました。縄文の文化の発信源として富士見町には日本でも代表的な縄文時代、かつて人々が集っていた井戸尻遺跡(いどじりいせき)があります。
富士見町商工会は令和元年を初年として「長野県地域発元気づくり支援金」へチャレンジをし、採択されました。テーマは日本遺産に登録された「縄文文化」×「観光ポテンシャル」×「地域活性化」の機運の高揚を町として地域協働を掲げた事業として策定しました。令和2、3年度とコロナ禍で実施できなかったものの令和4、5年度と再度申請し採択をいただき実施いたしました。令和5年度にはそこまでの実績が評価され、県知事賞をいただく事が出来ました。色々な事業が開催出来るのも商工会役員、会員、協力してくださった地域の皆様のお陰です。大勢の方々の協力に感謝申し上げます。
令和6年度からも人口減少等の課題解決として町外に出ていった若者、女性等にも興味を持ってもらう仕組み作り、地域振興事業を通して、Fターン(Uターンの富士見町版)や関係人口を増やし、移住者の獲得と定住の促進の取組みを考えています。
他にも町内の飲食店や菓子・パン屋から縄文フードメニューを募集し、「縄文フードフェア」を実施、「縄文」をコンテンツないしコアとした地域振興として展開を目指しています。“縄文フード”が当町の特産品・土産品であり、ソウルフードとなるよう引き続き取り組んでいきます。
富士見町には国史跡「井戸尻遺跡」に妻子と共に住んでいたとうわさされる縄文人「ムサイさん」がタイムスリップし、町内のイベントにたびたび姿を現しイベントを盛り上げてくれます。去年は日本遺産における魅力増進・魅力発信事業により、富士見町だけでなく、近隣の原村・茅野市等の諏訪圏域と、山梨県小淵沢や川上村まで出没しています。原村商工会や川上村文化センターにはポスターが貼ってあるので、ぜひ見てみてください!