長野県は全国屈指の農産物の産地です。
美しい山々に囲まれた自然豊な長野県は、全国の食卓に美味しい食材をお届けする農業県です。四季の変化に富んだ自然豊かな環境とおいしい水が、野菜やくだもの、きのこなどを育てています。また、東西南北と変化に富んだ県土を反映し、個性溢れる食文化が根付いています。
ミニトマト(収穫時期:7月~9月)
長野県は加工用トマト生産量日本一(全国シェア約40%)です。
- 色素成分リコピンの抗酸化作用で活性酸素を消去、紫外線による肌へのダメージを防ぐほか、がんの予防に役立つことも期待される食材です。肥満の予防と改善に重要な働きをするホルモン、アディポネクチンを増やす作用も。酸味成分のクエン酸には疲労軽減作用があるほか、汗で失われやすいカリウムも補給できるので、夏バテ予防にも適しています。
- ミニトマトは、家庭菜園でも簡単に作れる野菜です。また、一年を通してスーパーでも購入が可能ですので、食べたい時にいつでも食材を準備できる利点があります。
ぼたごしょう(収穫時期:7月下旬~9月上旬)
ふるさとの夏野菜として親しまれている【ぼたごしょう】。その名前の由来は様々で、ぼたんの花に似ていることから名前がついたという説があります。
その実は肉厚で果肉は柔らかく、唐辛子などと比べると、辛味がやや少ないという特徴があります。柔らかな感じの辛さの中に甘みもあり、夏場の食欲を増進させます。
7月の下旬から9月上旬にかけて、信濃町内の道の駅やとうもろこしなどの野菜直売所などで販売されています。
- 北信地区
アマランサス(収穫時期:9月)
アマランサスの栽培の歴史は古く、紀元前5千年~3千年頃から栽培されていました。大半は輸入品であるため、国産のアマランサスはとても希少です。
- 100g当たりの食物繊維の量が7.4gと、玄米(同3g)の2倍以上。カルシウムやマグネシウム、鉄といった不足しがちなミネラルも豊富に含みます。コレステロールを下げる作用も確認されています。
- 飯綱町、小川村
信濃地鶏(収穫時期:通年)
北信濃の山や森に囲まれた広大な自然の中で、1平方メートルあたり5羽という他の地鶏飼育地にも例を見ない素晴らしい飼育環境のもとで一流の地鶏として成育されています。通常、飼育期間80日以上というのが地鶏の定義として定着しているが信濃地鶏の場合、飼育期間は 120日以上に設定され、通常の地鶏の1.5倍、 ブロイラーの2倍の手間と時間が必要です。
- 高たんぱくで低脂肪なうえ、手羽の部分には美肌効果が期待されるコラーゲンが豊富です。鶏肉に含まれるアンセリンやカルノシンは、余った糖がたんぱく質にくっつくのを防ぐ抗糖化成分で、筋肉の働きを維持し、疲労の蓄積を防ぐ作用があります。
- (有)信濃農園 飯綱町大字倉井2725 TEL.026-253-2687
URL.http://www.shinanonouen.jp/
りんご(収穫時期:9月~11月)
長野県は、りんごの生産において青森県に次いで第2位で、全国の約20%を生産しています。また、青森・長野の上位2県が、全国生産量のおよそ75%を占めています。
- りんごのポリフェノールが内臓脂肪の蓄積や中性脂肪の上昇を抑えます。アレルギーの原因物質を減らし、花粉症などを軽くする作用も報告されています。水溶性の食物繊維、ペクチンには整腸作用があるほか、放射性物質のセシウムを小腸で吸着して排出する解毒作用があることも確認されています。
- 長野・北信地域
辛味大根(ねずみ大根)(収穫時期:11月~12月)
俳人 松尾芭蕉が更科紀行のなかで「身にしみて 大根辛し 秋の風」と詠んだとされているように、古くから坂城町の一部地域で栽培され、親しまれてきた地大根(辛味大根)です。小型で、首の部分よりも下の方が膨れており、根の先端はねずみの尻尾のようにも見えることからこの名の由来があります。
- 辛味成分のイソチオシアネートには、活性酸素の発生を抑えたり、肝臓の解毒力を高める作用があります。におい成分のメチルメルカプタンには免疫力アップ作用も。消化酵素のジアスターゼは、ご飯やめん類などの炭水化物の消化を助けます。体脂肪の蓄積や、中性脂肪、コレステロールの上昇を抑える作用にも期待。
- 坂城町
おから(通年)
本来が廃物であるところから、値段はごく安価で庶民的な食品です。
- 100g中11.5g含まれる食物繊維量は大豆食品の中でもダントツ。便秘解消に役立ちます。大豆たんぱく質やイソフラボンも豊富です。食物繊維の脂質吸収を抑える作用と大豆たんぱく質のコレステロール低下作用が相まって、生活習慣病対策に。女性ホルモンのように働く大豆イソフラボンは更年期の不調解消や骨粗しょう症予防に有効なうえ、抗酸化作用によって肌を守ります。
野沢菜・野沢菜漬(収穫時期:11月~12月)
野沢菜は、名前のとおり野沢温泉村を中心とした信越地方で栽培される野菜で、特産の野沢菜漬けの材料とされます。その歴史は古く、宝暦6年(1756)頃、野沢温泉村健命寺第8代住職晃天園瑞大和尚が京都遊学の際に持ち帰ったものが、村の地味に合い、美味なる「お菜」に突然変異したと言われています。野沢温泉村では、11月になると温泉で野沢菜を洗う「お菜洗い」の光景が見られるようになります。
- 濃い緑色の色素成分クロロフィルには、ダイオキシンを体外に出す解毒作用があります。カルシウムは生の葉100gに130㎎含まれ、ほうれん草の2.7倍です。βカロチンや、骨粗しょう症を防ぐビタミンKも含みます。
- 長野・北信地域