産業全体の景気概要

 長野県商工会地域の4〜6月期の景況を前年同期比のDI(増加企業割合から減少企業割合を引いたもの)でみると、次のとおりである。

「売上額」のDIは、製造業 5.5 %、建設業 ▲16.3 %、小売業 ▲28.8 %、サ−ビス業 ▲38.0 %で、対1〜3月期(以下前期比という)のDIと比較して、製造業 ▲3.2ポイント、建設業 0.3 ポイント、小売業 ▲6.0 ポイント、サービス業 ▲14.4ポイントとなり、建設業を除いて他業種は悪化した。

【グラフ1】売上(完成工事)額の推移、前年同期比
【グラフ1】売上(完成工事)額の推移(クリックすると拡大版が別ウィンドウで開きます)

「採 算」のDIは、製造業 8.6 %、建設業 ▲48.7 %、小売業 ▲24.6 %、サ−ビス業 ▲36.0 %で、前期比でみると、製造業 8.6 ポイント、建設業 ▲9.7 ポイント、小売業 3.2 ポイント、サービス業 ▲8.7ポイントとなった。

【グラフ2】採算の推移、前年同期比
【グラフ2】採算の推移(クリックすると拡大版が別ウィンドウで開きます)

「業 況」のDIは、製造業 2.8 %、建設業 ▲32.4 %、小売業 ▲28.1 %、サ−ビス業 ▲26.5 %で、前期比でみると、製造業 8.2 ポイント、建設業 3.7ポイント、小売業 ▲9.1 ポイント、サービス業 2.6ポイントとなり、小売業を除いて他業種は改善された。

「資金繰り」のDIは、製造業 8.4 %、建設業 ▲27.0 %、小売業 ▲18.1 %、サ−ビス業 ▲21.7 % で、前期比でみると、製造業 15.9ポイント、建設業 ▲9.8 ポイント、小売業 ▲4.0 ポイント、サービス業 ▲3.2 ポイントとなった。

「来期の見通し」のDIは、依然、売上・採算・業況・資金繰りすべてにおいて、減少・悪化を予想する企業が多い。 売上では、製造業 ▲8.1 %、建設業 ▲16.2 %、小売業 ▲22.7 %、サービス業 ▲15.3 %となっている。

「設備投資」の4〜6月期の実施状況は、前期比でみると、製造業 ▲2.8ポイント、建設業 ▲0.4 ポイント、小売業 7.6 ポイント、サービス業 9.0 ポイントとなった。 また、 来期(7〜9月期)の設備投資の計画割合は、対4〜6月期での計画割合と比較して、製造業 ▲6.3ポイント、建設業 ▲3.2ポイント、小売業 ▲6.3ポイント、サービス業 ▲2.8ポイントとなっている。